涙道閉塞症
流涙の症状
- 涙が溢れて視界がぼやける
- 涙でメガネのレンズが曇る
- めやにがたまりやすい
- 目の周りの皮膚がただれるなど
涙の排水が悪くなることで、少しの刺激でも涙が溢れ、視界がぼやける症状が起こります。また、常に涙で瞼が濡れていることが原因で、目の周りの皮膚が荒れてしまう事もあります。放って置くと涙で涙道の細菌が流されずに感染し、ひどい時には涙のう炎にかかってしまうこともあります。
原因
涙の排水が悪くなる主な原因は、涙道閉塞によるものです。涙道閉塞になる原因は加齢によるものの他、点眼薬や感染、蓄膿症、鼻の病気、抗がん剤の副作用などで起こることもあります。
当院の涙道手術
涙道手術は、関西でも治療を行っている医院が少なく、枚方地域も同じように手術に取り組んでいる医師が非常に少ないのが現状です。そのため、これまでは涙道手術の為に遠方まで行く必要があり、症状に悩まされながらも我慢されている患者様が大勢いらっしゃいました。当院では、日本眼科学会専門認定医が、新しい技術である内視鏡を使った涙道手術を行っています。
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細隙灯顕微鏡検査
まずは光を当てながら、拡大鏡を使って目の周辺から眼球を観察します。この検査では、涙のたまっている量が多いかどうかを確認します。異物や逆さまつげ、瞼の動きや結膜のたるみなどを調べます。
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涙道通水検査
涙点から生理食塩水を流し、鼻まで通っているかを確認します。
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涙道内視鏡検査
太さ1mmの内視鏡を涙点から入れ、涙道の詰まっているところを確認し、取り除きます。そして、内視鏡を用いて涙管チューブを挿入します。
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鼻内視鏡検査
専用の内視鏡を鼻腔に挿入し、今度は鼻腔側からの検査をします。
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涙管チューブ挿入術
当院で行う涙道手術は、内視鏡を用いた涙管チューブ挿入術で、専用の涙管チューブを挿入して涙道を再建します。内視鏡を使うことで病変部位を直接確認しながら治療することが可能になるため、従来の方法よりも正確な治療が期待できます。また局所麻酔で行うため日帰り手術が可能です。チューブは術後、通常2〜3ヶ月後に外来で抜去しますが、外からはほとんど見えず日常生活にも支障はありません。 流涙で悩んでいた人は、諦めずに一度相談にいらしてください。個別にカウンセリングをしております。